- 2015/09/23
- シルバーウイーク 玉川堂 煎茶道具 共箱
好天に恵まれたシルバーウイーク、この機会に不用品の処分をとお考えの方も多いようで。
当店の畳1畳ほどの接客テーブルは数度山積みになり、その都度お買取り品の整理に追われておりました。不用品とはいえ、そこは新潟。
必ずと言っていいほど、不用品の山の中に紛れ込んでいるのが、新潟は燕の無形文化財「玉川堂」。
少し前までは記念品や贈答品として定番でしたから、頷けます。
今回も、菓子器に灰皿。
おー、鋲打ち茶筒。
ということは、やっぱりセットで袋建水。
と、それぞれちょっとくたびれてますが、山の中から名品がぞろぞろ。
もちろん高価買取なのですが、でも…
高級時計やブランド品を扱うお店でよく謳われているいるように、「お持ちになる際は付属品やギャランティがあると、査定アップ。」
そうなんです、こういったお茶道具の名品や骨董類も、
「共箱」の有る無しは結構大きいのですよ、むしろ時計やブランド品より影響があるかも。
今回もやはり、箱が無い~。
まあ、紙や木ですし、かさ張りますから、まっさきに捨ててしまうのもわからなくはない。
箱があれば…とため息をついていたのもつかの間。
何度目かのご来店のお客様、「これが出て来た。」とお持ちいただいたのが…
これは…と絶句してしまった、相当古い玉川堂の共箱。
大正?昭和初期?
この落款は5代?いや4代?
と、色めき立つほどの湯沸しが入っていたはず。
で、中身は?と聞くとすかさず「無い。」ときっぱり。
まあね、良くある話ではありますが。
もちろんこのお箱、買わせていただきましたが、お客様と二人、は~ぁと深いため息をついておりました。
多少脚色していますが、嘘のような本当の一日。
さて、この箱どうしよう。
皆さんのお宅に、底か注ぎ口の脇に四角い印の入った、ちょっと変わった形の古い薬缶ありません?
当店、今日から古い薬缶、買取り強化中。
切に、お待ちしております。
ランキング参加中
お宝なじら屋