- 2015/08/21
- 柱時計 振り子時計 怪談?
夏の夜の怪談とでも言いましょうか。
当店にあります2台の振り子時計。
それぞれお買取品ですが、昭和20~30年代の品物。
他にも数台あったのですが、お高い物は嫁に出して残った2台、
しっかり動いています。
バカ高く売れる品物でもないものですから、ご来店いただいたお客様に気に入っていただいたらお譲りしようと、店内に距離をおいて、それぞれカチカチ動かしておりました。
お盆前のこと、左の大きなmeiji時計がついに故障。
短針が動かなくなり、ブラリと6時付近に垂れ下がったままに。
こりゃあダメだ、暇な時にでも分解して楽しもうと店の奥に立て掛けておいたのですが。
3日ほど前のこと、奥からカチカチと音が。
ゼンマイを巻いた覚えもないし、振り子を外していたのに?
しかも短針が復活している…
古い物には魂が宿ると言いますが、「まだ働けるぜ、壊さないでくれよ。」ってことでしょうか。
時計好きの幽霊が、深夜にコツコツ直してくれたのでしょうか…?
まあ、壊れてなくて、何かのタイミングで復活したってことでしょうが、さすがに昭和のメイドインジャパン、クオーツ前の古き良き日の機械式時計。
いいなー、こういう古い時計は。
手放すのが惜しくなり、今度は2台並べてコチコチ、ボンボンを楽しんでおります。
ところで、一つ目からウロコが。
この2台、それぞれ癖がありまして、前述の「meiji」はやたら遅れるし、もう1台の「SEIKO」はやたら進む。
離して吊るしていた時は毎朝時間を合わせていたのですが…
並べて吊るしてみたら、あら不思議。
3日ほどになりますが、それぞれピタッと狂わない。
当店の電波時計とまったく同じ時間に2台並んでボーン、ボーンと。
「共振」ってヤツですか?
この2台は実は仲が良くて、近くにいれて嬉しいとか?ないしは仲が悪くて競い合ってるとか?
面白いなー古い道具って。
てことで、拙い怪談でした。
使わなくなって、捨てようかどうしようかとお困りの昭和の逸品。
当店で引き受けますよ。
どんどん当店まで。
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